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強い感染力を持つ性病「梅毒」

梅毒は昔から存在が知られてきた性病のひとつで、江戸時代の日本でも都市部の遊郭を中心に流行した記録があります。1942年にペニシリン系の抗菌薬が発売される以前は治療をすることができず、何百年もの間にわたり多くの人が梅毒が原因で命を落としていました。現在はペニシリン系の抗菌薬を服用して適切に治療をすれば完治させることができますが、治療をせずに放置すると死に至る恐ろしい病気です。梅毒は他の性病と比較して感染力が非常に強いという特徴もあり、最近は日本国内で感染者数が急増しています。以前は男性の同性愛者の間で多く見られていましたが、近年は性風俗店に勤務する女性の間で患者数が急激に増えています。

症状はいくつかの段階があり、最初は伝染した場所の皮膚の表面に痛みを伴わないしこりやリンパ節の腫れが起こります。これらの症状は一時的で、治療をせずに放置しても自然に消滅します。3ヶ月以上が経過すると病原体が全身に運ばれ、全身に赤い湿疹が出ます。この湿疹はバラの花に似ていることからバラ疹と呼ばれ、自然に消失します。治療をせずに放置すると数年後に軟骨や骨などに腫瘍ができたり、臓器や神経が病原菌に侵されて最終的に死に至ります。

梅毒が恐ろしいのは、性交などの際に感染者にできるしこりなどの患部と相手の人の皮膚が直接触れるだけでも感染してしまうことです。性交以外にも、キスをした際に口の粘膜を通して伝染してしまうケースもあります。肌が触れるだけで病原菌が容易に伝染してしまうため、性交時にコンドームを着用しても防ぐことができません。

妊娠中の女性が梅毒に感染していた場合には、高い確率で胎児にも伝染してしまいます。梅毒が胎児に感染してしまうと、死産や流産の危険性が高くなります。死産や流産をせずに誕生する場合もありますが、誕生後に発症して失明や奇形が起こります。妊娠中の女性で梅毒に感染していることが判明した場合、分娩4週間前までに抗菌薬で適切な治療を完了させることで胎児に伝染するのを防ぐことが可能です。

弁財はペニシリン系の抗菌薬で梅毒を完治させることができますが、免疫を獲得することができないので治癒後も再び感染して再発する恐れがあります。無症状の潜伏期間が長いので、知らない間に他の人にうつしてしまうケースが多いです。梅毒は患部に接触するだけで伝染してしまうので、コンドームを着用しても完全に予防をすることができません。

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